📖読書感想📖【ビジョナリーカンパニー2】から学ぶ。やらないことを決めて、道を開く。カメラマンとしての“戦略的選択”

「やらないこと」を決めると、自由になれる。
カメラマンとして仕事を続ける中で、ある大事なことに気づきました。
それは、「何をやるか」以上に、「何をやらないか」が、自分の進む方向を決めてくれるということです。
撮影の仕事は、華やかにも見えますが、実際は判断と対応の連続。
誰のために、何を、どんな方法で撮るのか。
そして、その仕事を引き受けるべきかどうか。日々、小さな選択が積み重なっています。
仕事を頼まれると断れず、「ありがたいからこそ、引き受けなければ」と思うことが多く、
気づけば、予定がいっぱいで心に余裕がなくなっていました。
いつの間にか、仕事が自分の人生を支配していた気がします。
そんな日々に違和感を覚え、少しずつ働き方を見直すようになりました。
今は、「自分の軸」に沿って、やらないことを明確にしています。
その結果、心に余白が生まれ、クライアントとの信頼も深まりました。
そこで今回は、私が意識的に「やらない」と決めたことを、整理してリストにしてみました。
■ やらないことリスト
・自己満足の撮影はしない
クライアントと並走し、その目的に寄り添うことが最優先。
・単価が見合わない案件は引き受けない
お互いに無理のない条件でなければ、長く気持ちのよい続く関係を築くのは難しい。
・目的のない機材投資はしない
“新しいから”ではなく、“役立つから”を基準に。
・一方通行の撮影はしない
iPadでのその場確認を通じて、共に創る撮影を大切にする。
・疲弊するSNS対応はしない
目的以外のやりとりに消耗しないようにしている。
・誰にでも合わせるのはやめる
自分の価値観や働き方に共感してくれる方と仕事をする。
■ 「やらないこと」は、余裕と集中をつくる
やらないことを決めると、迷いが減ります。
判断が早くなり、自分のスタイルが定まります。クライアントにも伝わります。
何より、自分の「やりたいこと」にエネルギーを注げるようになる。
これは、フリーランスとして働くうえでとても大きな財産です。
■ おわりに
もし今、迷いが多いと感じている方がいたら、
「これから何をするか」ではなく、「これから何をしないか」から考えてみるのもおすすめです。
ビジョナリー・カンパニー2で学んだ、“本質に集中し、それ以外はやらない”という考え方は、
きっとフリーランスにこそ必要な哲学だと思いました。
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