機材との最適な関係とは?テクノロジーを味方にするカメラマンの思考法
1. 子どものころの憧れが、現実に近づいている
小さいころ夢中になったのは、ドラえもん。全45巻を10回以上は読み返しました。「あんなこといいな、できたらいいな」とワクワクしながら育った私は、自然とガジェットやテクノロジーに惹かれていきました。
ミニ四駆、ゲームボーイ、そして学生時代にはMac(当時はiBook)を触り倒して、「いろいろ試すこと」そのものが生きがいだった気がします。
ストレングスファインダーの資質でいうと「最上志向」。もっと工夫したら、もっと良くなる。そういうことが好きでした。
今も変わらず未来のテクノロジー、AI、自動運転、ロボットのニュースを見ることが好きです。
ドラえもんの誕生日は2112年9月3日ですが、その未来はもっと早く訪れるかもしれません。
2. 新しいものとの向き合い方:欲しがることは前向きなこと
新商品が出るたび、すぐに試したくなります。改善や進化は、私の大好物です。
だからこそ、「買うかどうか」の基準は明確にしています。
- それを導入することで、本当に現場が変わるか?
- クライアントに新しい価値を提供できるか?
私の哲学は「最小限で、最大限の価値を生むこと」。
持ちすぎは、機動力や判断力を鈍らせてしまいます。だからこそ、投資は慎重に、でも楽しみながら選んでいます。
3. 現場で活きる、私のテクノロジー
● iPad × ShutterSnitch で “見える撮影現場” に
直感的でわかりやすく、クライアントにとっても特別な体験になるこの仕組みは、もはや撮影の定番スタイルです。
カメラで撮影した写真は、ShutterSnitchというアプリでiPadに転送しその場で確認しています。AirDropで、その場で写真をお渡しすることも。
● Hollyland トランスミッターで“見せながら撮る”
この「見える安心感」は、映像制作の現場での信頼にもつながります。
動画撮影ではカメラにはそれぞれHollylandのトランスミッターをつけて、映像をiPadに転送しています。
● ドローン撮影の可能性
2017年から始めたドローン撮影は、クライアントにとても好評で、ドローンを飛ばすだけで、みなさんとてもワクワクして喜んでいただけます。
近年では室内用にはDJI AVATA2、マイクロドローンを導入し、小回りの効いた安全な撮影が可能に。屋外では折りたたみ式のDJI Mavicで、ダイナミックな空撮を実現しています。
撮影中の映像をリアルタイムでその場にいる全員で共有することで、さらに喜んでいただけます。
ドローンは撮影現場に応じてサイズの違う機体をそれぞれ使い分けています。
4. テクノロジーとの、ちょうどよい距離感
新しい機材は魅力的ですが、「使われてしまわない」よう意識しています。
高機能=重い、複雑、という側面もあり、結果的に機動力を奪うこともあります。
もちろん、限定的ではありますが、使い慣れた古い機材の方が、安定して成果を出せる場面もあります。
でも「昔はよかった」「古いものが価値がある」といった考え方は、私の仕事では、ある意味誤解だと感じています。
やはり、テクノロジーの活用こそが、新しいものを生み出す“決め手”になる。
そう信じて、私は今も学び続けています。
5. おわりに:テクノロジーは“人との共創”を支える
私はガジェットが好きです。だからこそ、自分にとって最適なものだけを選びたい。
機材を減らすことは、思考を研ぎ澄ませ、行動をクリアにしてくれます。本当に必要な時に、必要なものが手元にある。それが一番の強さです。
そして、テクノロジーの力は「人と人の共創」を深めてくれると感じています。クライアントの期待を超える瞬間、そこに新しい感動が生まれます。
そんな撮影スタイルを、これからも磨き続けていきたいと思います。
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