2025-11-06

📖読書感想📖失敗の本質 ― 日本軍の組織的研究

白兵突撃と戦艦主義に見る、日本の「間違いのくり返し」

『失敗の本質』を読んで、いちばん最初に気になったのは「白兵突撃」という言葉でした。

銃で弾を撃てるのに、わざわざ剣をつけて突撃する。

それはもう戦いというより「気合」や「根性」の世界です。

日本軍は、「精神力があれば勝てる」と信じていた。

でも実際は、どれだけ気合があっても、弾や食料がなければ勝てるはずがない。

“精神主義”が、現実を見えなくしていたんですね。

戦艦にこだわり続けた理由

もうひとつ印象に残ったのが「戦艦主義」です。

空の時代が来ているのに、「戦艦こそ日本の力の象徴だ」と信じて、巨大な船を作り続けた。

それは昔の成功体験――日露戦争の勝利――に縛られていたから。

「前にうまくいったやり方」を信じすぎて、時代の変化を見ようとしなかった。

これは今の会社や学校でもよく見かけます。

「昔からこうしている」「このやり方でずっとうまくいってる」

そう言って新しい考えややり方をなかなか導入できない。

空気に流される社会

本の中では、「空気」がすべてを決める組織の怖さも書かれていました。

誰も「それは違う」と言えない。

上の人の顔を見て、空気を読んで、結局みんなで間違いを犯す。

これは過去の戦争だけの話ではなく、今の社会も同じ。

仕事でも学校でも、空気に逆らうことは勇気がいる。

でも、本当に正しいのは「考えることをやめない人」だと思いました。

捨てる勇気

この本を読み終えて感じたのは、過去の成功、物、関係性。

そういったものを捨てる勇気を持つことです。

うまくいったやり方が、いつまでも通用するとは限らない。

今いる場所が本当に自分に合っているのか、立ち止まって考えてみる。

詰め込みすぎず、空白をつくる。

その“間”こそが、「考える力」を生むのだと思います。

私の仕事でも同じです。

前にうまくいった撮影のやり方にこだわらず、

新しい方法を試したり、時代に合わせて変えていく。

それが“学び続ける”ということだと感じました。