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ヘンリー・フォードの言葉から考える、AIとの向き合い方

最近は、移動中やちょっとしたスキマ時間でも、ついChatGPTを開いて考えごとを整理することが増えました。
昨日も妻から「家族よりAIと話してない?」と言われてしまい、苦笑いしつつも、たしかにそうかもしれない…と少し反省しました。

それでも実際には、AIと対話を重ねることで、自分の思考がゆっくり深まっていく感覚があります。
以前よりも考える幅が広がったというか、考え方に余白ができたような気がします。

そんなとき、ふと『巨富を築く思考法』に書かれていたヘンリー・フォードのエピソードを思い出しました。

フォードは昔、新聞社から「無知だ」と批判され、裁判で歴史の細かい質問を次々にぶつけられました。
そのとき彼はこう反論したと伝えられています。

「私の机にはいくつものボタンがある。必要なときはそのボタンを押せば、詳しい人がすぐに来て教えてくれる。
そんな知識を暗記しておく必要はない。」

この言葉は、今の時代にこそ深く響くように感じます。
スマホやAIが当たり前になった今、必要な情報はすぐ取り出せますし、
どれだけ覚えているかよりも、

・その情報をどう使うか
・どんな問いを投げかけられるか

という“思考の質”のほうが大切なのだと、少しずつ実感するようになりました。

ChatGPTの登場以降、ときどき自分の脳が下駄を履かされたように、
少しパワーアップしたような感覚を覚えることがあります。
もちろん自分が賢くなったわけではなく、AIの補助のおかげで、
見えていなかった視点や考え方に触れられるようになっただけなのですが、
それでも思考が前より軽やかに動き出す瞬間があります。

100年以上前のフォードの言葉ですが、
「暗記ではなく、考える力が価値を生む」
という本質は、AIを使える今だからこそ一層心にしみます。

AIは答えを出して終わる道具ではなく、
人間の思考をそっと支え、深めてくれる“もうひとつの頭”のような存在だと思います。
まだまだ試行錯誤の途中ですが、
覚えることより、どう考えて、どう判断し、どう動くか。
その力を少しずつ育てていきたいと感じています。

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