📖読書感想📖『経営者の条件』 P.F.ドラッカー

ドラッカーの『経営者の条件』を読み終えました。
仕事が忙しい中、長い時間をかけて断続的に読みました。
正直、細かい内容や章同士のつながりは、すでに忘れている部分もあります。
それでも、ところどころ強く引っかかり、実際の仕事に持ち帰りたいと思った考え方がありました。
特に残ったのは、
自分の時間と強みを、貢献できるところへ集中すること。
それが成果につながる、という考え方です。
そしてもう一つ、
やらないことを決めること。
日々の仕事では、その都度いろいろな判断をしています。
ただ、それだけではなく、もっと大きなところで「自分は何をやらないのか」を決めておくことも必要なのだと思いました。
タイトルは『経営者の条件』ですが、最後のあとがきにもあるように、経営者だけのための本ではなく、普通に働く人たちのための本でもあります。
私も経営者というより、カメラマンとして依頼を受けて仕事をする立場です。
そんな自分にも当てはまる部分は多くありました。
もう一つ、この本を読みながら考えていたのが、もっと一段高いところから全体を見られるようになりたいということです。
カメラマンの仕事は、意外とやることが多いです。
準備をして、セッティングをして、限られた時間の中で撮影を進めます。
人物撮影なら、相手の表情を引き出すために声をかけたり、少し大きな声を出したりすることもあります。
仕事が重なると、自分のやることでいっぱいいっぱいになることもあります。
急いでいるときや慌てているときには、口調が強くなってしまうこともあります。
そうではなくて、もっと冷静に全体を見ながら、
「最終的に何を成果として残したいのか」
そこから逆算して行動できるようになりたいと思っています。
急ぐ必要があるなら急ぐ。
声を出す必要があるなら声を出す。
ただ、それを自分の焦りや感情からではなく、必要だから行う。
限られた時間の中で、必要な結果を出すために淡々と動く。
そんな仕事の仕方をしたいと思っています。
もちろん、依頼する側と依頼される側には境界線があります。
私は基本的には依頼を受ける側です。
だから、自分の役割を理解して、その役割をきちんと果たすことがまず大事です。
そのうえで、少し引いたところから全体を見ることができれば、今までとは違う仕事ができるのではないかと思っています。
依頼された成果をきちんと出す。
できれば期待を少し超える。
相手のニーズに合わせながら、自分からいくつかの成果や選択肢を出して、その中から選んでもらう。
そして、その過程もできるだけスムーズにする。
この本の最後にある「成果を上げる能力を習得する」というところは、自分にとって特に印象に残りました。
私もこれまで、仕事ができるようになりたいと思ってやってきました。
そして以前よりは、成果を出せるようになったと思います。
そんなことを考えていた少し前、娘の学校の授業で「身近な人への職業インタビュー」という宿題がありました。
カメラマンの仕事内容や苦労、やりがいなど、いくつかの質問に答えるというものでした。
その中に、
「この職業を目指す中学生へのアドバイス」
という質問がありました。
少し考えて、私はこう答えました。
「カメラマンを目指すなら、写真の技術だけでなく、自分が何を好きで何が得意なのかを知り、それをどうすれば人の役に立てられるか考えることが大切です。」
あとから読み返してみると、これはちょうど『経営者の条件』を読みながら考えていたこととも重なっていました。
自分が何を好きなのか。
何が得意なのか。
そして、それをどうすれば誰かの役に立てられるのか。
カメラマンに限らず、仕事というのは結局そこなのかもしれません。
技術を磨くことももちろん大切です。
でも、その技術や自分の強みを、どこでどう使えば貢献できるのか。
そこまで考えて初めて、成果につながっていくのだと思います。
これからは、自分の仕事だけでいっぱいいっぱいになるのではなく、もう少し全体を見ながら動けるようになりたい。
自分の時間と強みを、貢献できるところへ集中する。
やらないことを決める。
そして、求められた成果をきちんと出す。
『経営者の条件』を読んで、改めてそんなことを考えました。
