白兵突撃と戦艦主義に見る、日本の「間違いのくり返し」
『失敗の本質』を読んで、いちばん最初に気になったのは「白兵突撃」という言葉でした。
銃で弾を撃てるのに、わざわざ剣をつけて突撃する。
それはもう戦いというより「気合」や「根性」の世界です。
日本軍は、「精神力があれば勝てる」と信じていた。
でも実際は、どれだけ気合があっても、弾や食料がなければ勝てるはずがない。
“精神主義”が、現実を見えなくしていたんですね。
戦艦にこだわり続けた理由
もうひとつ印象に残ったのが「戦艦主義」です。
空の時代が来ているのに、「戦艦こそ日本の力の象徴だ」と信じて、巨大な船を作り続けた。
それは昔の成功体験――日露戦争の勝利――に縛られていたから。
「前にうまくいったやり方」を信じすぎて、時代の変化を見ようとしなかった。
これは今の会社や学校でもよく見かけます。
「昔からこうしている」「このやり方でずっとうまくいってる」
そう言って新しい考えややり方をなかなか導入できない。
空気に流される社会
本の中では、「空気」がすべてを決める組織の怖さも書かれていました。
誰も「それは違う」と言えない。
上の人の顔を見て、空気を読んで、結局みんなで間違いを犯す。
これは過去の戦争だけの話ではなく、今の社会も同じ。
仕事でも学校でも、空気に逆らうことは勇気がいる。
でも、本当に正しいのは「考えることをやめない人」だと思いました。
捨てる勇気
この本を読み終えて感じたのは、過去の成功、物、関係性。
そういったものを捨てる勇気を持つことです。
うまくいったやり方が、いつまでも通用するとは限らない。
今いる場所が本当に自分に合っているのか、立ち止まって考えてみる。
詰め込みすぎず、空白をつくる。
その“間”こそが、「考える力」を生むのだと思います。
私の仕事でも同じです。
前にうまくいった撮影のやり方にこだわらず、
新しい方法を試したり、時代に合わせて変えていく。
それが“学び続ける”ということだと感じました。
